米国市場日次速報

2022/11/12米国市場まとめ

11/11(金)~11/12(土)の米国株をまとめて確認していきます。

米国3指数の状況

結論:3指数は続伸

出典:https://www.bulldude.com/?doing_wp_cron=1668210931.1220309734344482421875
  • 主要3指数は揃って続伸した。
  • CPI(消費者物価指数)が予想より低かった=物価が安くなっている=インフレが少し落ち着いてきている
  • FRB(米国中央銀行)の利上げペースが減速するのではとの期待⇨買い
  • 長期金利(10年国債利回り)は3.8%
  • VIX(恐怖指数)は23.52から22.52%まで下げた

S&P5001日の動き


米国市場:年初来/1ヶ月/3ヶ月/1年間パフォーマンス

出典:https://www.bulldude.com/?doing_wp_cron=1668210931.1220309734344482421875


FRBの利下げはいつ始まるのか

急速な利上げが進んでいる米国。


米国は現在、歴史的なインフレ(物価上昇)となっています。
これを抑えないと、みんな買い物ができなくなります。どこに行っても価格が高すぎるからですね。


だからこそ、米国の中央銀行であるFRBは、今年に入ってから「利上げ(=金利UP)」をし続けています。
銀行は企業からたくさんの利息(銀行が融資した時の利子)を取っています。


こうすると、企業は高い利子を払わなければいけないので、お金がなくなり疲弊します。
そして、少しでも沢山モノを売るために、
「安売り」「セール」「値下げ」を始めます。


引き換えに、物価が下落してインフレが落ち着くという仕組みです。
ただ、企業業績が悪化するので、株価は下がります。


物価が下落するまでは、FRBは利上げを続けるとしていますが
そうなると気になるのが、「利下げっていつ始まるのか?」ということですよね。


これをやってもらわないと、
いつまで経っても株式市場が上向きになることはありません。


まず、FRBが長期的に米国経済をどういう方向に持っていきたいのか見ていきましょう。
「長期均衡」が目標値です。

物価2%、失業率4%となっていますね。

それと比較して、現在はどういう状況でしょうか。

現状失業率3.7%です。

まだまだ米国人には仕事先が充実している=景気が良い
ということになります。


なんだか不謹慎ですが、こんなに景気が良いとダメで
この環境が悪化⇨失業者が増える⇨失業率が上がる
になる必要があるということです。


これくらい景気が冷えないと、FRBは利上げをやめないため
世界のマーケットが米国雇用の悪化を待っていることになりますね。


では、いつ失業率4%になるの?ということですが
来年後半くらいになるのではと言われています。

その辺りまでは、株式市場は不安定な状況が続くかもしれませんね。


ちなみに、景気後退のサインは少しずつ出てきています。

例えば、住宅ローン金利が上がったことで
住宅ローンの申請件数は激減しています。

利子が高いので、みんな家を買えないということですね。


FRBは景気冷却を目標としていますが
過度に冷やすと、その後長期に渡って経済が停滞してしまうので
「状況を見て利上げストップ・利下げに踏み切る」としています。

そのため、今後も経済指標やFRBの発言を注視していきたいと思います。

※各画像出典:モーニングサテライト

マーケット注目ニュース

FTXが破産申請、暗号資産関連は今後連鎖倒産か

出典:Bloomberg https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-13/RLARL1T0G1KW01

暗号資産交換所を運営する、FTXトレーディングが
連邦破産法11条(日本で言うと、民事再生法にあたる)を申請したと発表。

負債総額は想定で100億から500億ドルとのこと。

FTXにはグループ会社が約130もありますが、それらも破産申請しました。
ここには、日本法人の「FTXジャパン」も含まれます。

FTXはクリプト業界第2位。
これが破綻ということで、株の世界で言うとリーマン・ブラザーズが
破綻したのと同じくらいの規模と考えてよいでしょう。

今後は暗号資産関連企業、
暗号資産そのものに投資していたファンドなどが
連鎖破綻するかもしれません。

ウォルト・ディズニーが採用を一部凍結

エンタメ大手のディズニーが、採用の一部凍結と人員削減を計画していると報じられました。

チャペックCEOが各部門の幹部に送った文書によると、
採用凍結によって人員の増加を抑えるということです。

また、約19万人の従業員のうち、一部の人員削減を予想しているとも伝えられました。

資本主義社会では、夢の国の維持も大変ですよね……。

米国中間選挙:上院の多数派は民主党で確実に

上院は民主党が抑えるとのことで、バイデン大統領(民主党)の政策がスムーズに進みやすくなります。

バイデン大統領は、富裕層への増税といった
投資家にとってマイナスな政策も打ち出しているため
マーケットとしては「共和党に勝ってほしい!」所でした。

ただ、下院は共和党優勢のため、引き続き注目ですね。

【上院】
共和党49議席
民主党50議席
→全100議席のうち、半分を民主党が抑えたことと、
上院議長であるハリス副議長(民主党)が1票を持つため、
民主党が多数派を維持できることになりました。

【下院】
共和党212議席
民主党204議席
→全435議席。
共和党がリードしているが、過半数にはまだ届いていない。


では、今日も頑張りましょう!

-米国市場日次速報