米国市場日次速報

2022/11/19の米国市場

11/19(金)の米国株をまとめて確認していきます。

米国3指数の状況

結論:3指数は上昇

出典:https://www.bulldude.com/?doing_wp_cron=1668210931.1220309734344482421875
  • 3指数は微上昇となりました。
  • 先日は、生産者物価指数PPIが鈍化(=インフレが落ち着いてきた=株式市場にはプラス)という好状況にはなっていたのですが…
    後述の通り、連銀総裁2名が「インフレはまだ高すぎる」と発言したことが警戒を生んでいるようです。
  • 警戒を受けて、長期金利(10年国債利回り)は3.829%と再び上昇しています。
  • VIX(恐怖指数)は一時25を超えましたが、その後下落しまして、23.93に落ち着きました。
    長期金利は上がっているのに、恐怖心理も下がるという、方向感を掴みにくい相場ですね。

S&P5001日の動き。方向感の出ない展開です。


米国市場:年初来/1ヶ月/3ヶ月/1年間パフォーマンス

出典:https://www.bulldude.com/?doing_wp_cron=1668210931.1220309734344482421875

3ヶ月単位でも、ついにダウがプラスになりました!利上げへの警戒は残るものの、この調子で上がっていくといいですよね


マーケット注目ニュース

セントルイス連銀総裁、ボストン連銀総裁:「インフレは落ち着いていない」「利上げは更に必要」

画像出典は以下引用欄に記載のURL

連銀総裁が相次いで「まだまだ利上げは必要だ」といった発言をしています。
PPI,CPIを見る限りインフレは落ち着いてきていそうですが、まだ警戒は続くということですね。

【セントルイス連銀ブラード総裁】
「十分抑制的な水準に達するためには、政策金利はさらに引き上げられる必要がある」
「これまでのところ、金融政策スタンスの変更は実際のインフレに限定的な効果しかもたらしていないように見受けられる。ただ市場の織り込み具合は、2023年にディスインフレが見込まれることを示唆している」

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-17/RLHTMPT1UM0X01



ブラード総裁は、"市場の織り込み具合は、2023年にディスインフレが見込まれる"と発言もしています。
利上げ停止は2023年中頃になるとも言われていますので、インフレが本格的に落ち着くまでにはまだ半年以上かかると思われます。

【ボストン連銀コリンズ総裁】
「現時点では、全体のインフレ率が低下しているという明白かつ一貫した証拠はまだない」
「われわれのやるべき仕事はまだある」
「12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げ幅について、選択肢はオープンだ。0.75ポイントになる可能性もある」

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-18/RLJQ0RT0G1KW01



連銀のインフレ発言を受け、10年国債利回りは上昇

連銀総裁が相次いで「インフレはまだ収束していない」「金利上昇が必要」といった発言をしたこともあり、長期金利も上がっています。
長期金利が上がる=株安となる原理があるため、来週の株価には要注意かと思います。


12月FOMCの0.75%利上げ予測も上昇

長期金利に追加で、利上げ予測についても警戒感が強まりました。以下は金利先物から算出した12月のFOMC利上げ予測です。

0.5%となる予測は、先週時点では80%程度でしたが、現在は75%に低下しています。
それに伴い、0.75%予測は上昇となっています。

住宅ローン金利が大幅低下。41年ぶり

朗報もあります。住宅ローン金利ですが、7.08%から6.61%になりました。
30年ローン組むだけで7%という驚異的な金利でしたが、これでより多くの人が住宅買えますね(^^;)


連銀総裁はインフレ持続と発言していますが、そうは言っても、足元のインフレ鈍化が住宅ローン金利からも見て取れます。
ただ、その一方でフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)は以下のようなコメントも出していますので注意が必要です。

フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)のチーフエコノミスト、サム・ケイター氏は、「住宅ローン金利低下は歓迎すべきニュースだが、住宅市場にはまだ長い道のりがある。インフレ率は依然高く、米金融当局は金利を高く維持する公算が大きく、消費者はその影響を引き続き受けるだろう」と述べた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-17/RLI946T1UM0W01



今後、さらにインフレ鈍化のニュースが出てくれば、連銀総裁やFRBの姿勢も変わってくるかと思いますので、引き続き日々のニュースに注目です。

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