銘柄解説

【米国株 銘柄分析】プール(POOL)【米国のプールを支えるニッチな事業を展開】

TOM

自宅用プールのメンテナンス商品を販売するプールコーポレーション(POOL)を分析していきます。



今回の記事のポイントは以下。

ポイント

  • 米国で大きな需要のあるプールの用品を販売する会社
  • 売上、純利益は基本的に予想以上。今後も成長が期待できる


どんな事業をしているの?

1995年にS&P500に1万ドル投資すると8万2743ドルになります。
この会社に投資したら約3ミリオンドル。100万円が3億円です。1981年に創業。


日本にはない米国的なニッチな会社であり、ある意味地道な事業を行っているのですが、実はそういった会社の中には素晴らしい成長を遂げている会社があります。


米国の家庭には10万以上のプールがあります。
18歳から29歳までの17%がプールを持っています。30~49歳だと16%、そして50歳から64歳が13%です。

TOM

年齢が若い人ほどプールを持っているということですね。



プールを持っていると、メンテナンスが必要になります。プールに水を貯めておくだけだと不衛生なので、しっかり消毒する必要がありますよね。落ち葉などが入っていると汚いので、それも掃除しなければなりません。


プールコーボレーションはプールそのものを造っているのではなく、
プールができた後のメンテナンスに必要な製品を扱う会社です。売上の80%が北米で、
プール関連商品以外にアウトドアキッチン、ゴルフ場の水はけをするための製品も扱っています。


プールのメンテナンスには、各家庭で毎年5000ドルから6000ドルもかかると言われています。
毎年、それだけのメンテナンスコストを負担できるのは、ある程度、裕福な人たちですね。



プールがある限り、この人達からの需要があるということです。


米国は人口が増え続けています。そのため、特に戸建て住宅が不足しており、年間150万戸くらいを新設しないといけません。
南部は気候が温暖で人口が増えやすい環境にあるので、プールの需要も非常に大きくなります。
今後もプール付きの家は増えるでしょう。


ニッチではありますが、プールのマーケットは着実に伸びていますし、今後も伸びていくだろうと考えられる材料があるのに加え、
この会社は積極的にM&Aを行うことによって、成長しています。従業員は4000人で、12万社もの取引先を持っています。

TOM

ネット販売も行っていて、20万種類の製品を扱っているので、「プール製品のデパート」などと呼ばれています。



今後の成長戦略としては、長期的な目標として売上は年6〜8%成長、粗利率10%、
毎年1・5億ドル〜2億ドルくらいのアグレッシブな自社株買いを行っており、EPSは10%台の半ばを狙っています。GAFAとは対極にあるような地味な業界ではありますが、そのなかにも珠玉の銘柄があるところに、米国株式市場の奥深さが感じられますね。

株価

株価は以下の通り。

配当金

配当金は増加傾向。配当利回りは1%前後ということで、高配当とは言えません。


売上高・1株利益

基本的に売上と1株あたり利益は予想を上回っています。根強いニーズがあるため、今後も成長が期待できます。

出典:https://jp.investing.com/equities/pool-corp-earnings


まとめ:プール需要は今後も確実、企業の成長を予想

プール需要は今後も米国で需要のある分野なので、今後も安定した成長が期待できます。米国株式に投資するなら検討の価値ありだと思います。

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