ポートフォリオのもともとの意味は、「書類入れ」のようなものでした。
カメラマンなどが、自分の作品をファイリングしたものをポートフォリオと言っているケースもあります。
要するに、何かを一覧化するものということです。
株式投資で言う所のポートフォリオとは、「自分が保有する銘柄一覧」となります。
コア・サテライト投資の考え方
これは株式などのリスク資産を運用する上での、リスクマネジメントの考え方です。
例えば、定期預金で預けておいた1000万が満期を迎えたので、
米国株式でそれを運用しようと決意したとしましょう。
月々の生活費が20万円なら、まずはその半年分は現金で残しておきます。
120万円分ですね。そうすると、投資に回せるお金は880万となります。
この880万を何に投資するかが問題です。
例えばテスラのような株価変動の激しい株式1銘柄に、880万を全額投入したとしましょう。
テスラの株価は1年で50%下落とか、普通にあり得ます。
880万投資したら、440万になる可能性だってあるんです。
また、無いとは思いますが、万が一テスラが倒産したら、880万円が完全に消えることになります。
こういうリスクに耐えられるかどうか?というのが問題です。
普通、こんなリスクは何としても避けたいと思いますので、
この回避策として、コア・サテライト投資があります。
コア部分はS&P500連動ETFがおすすめ
お勧めとしては、S&P500のような市場全体の値動きを取るための部分をコアとし
それ以外はサテライトとして、個別企業の株式や、市場の一部のセクターに特化したETFなどに分散投資することです。
例えばS&P500が1%下げた時、コア部分にS&P500に連動するETF(VOOなど)を
持っていれば、自分の資産も1%くらい減ったんだな、と予想をつけることが出来ます。
もしここで、コア部分にテスラなどのハイリスク株を持っていたら、
自分の資産は1%減少どころでは済まず、5%とか10%とか減るかもしれません。
これは非常に嫌な感じを受けると思います。
常に株価やニュースが気になって、夜寝れなくなったりします。
コア部分は、なるべく市場全体の値動きと同じような値動きをする投資先にすべきです。
コアとサテライトの比率について
世界最大級のブラックロック社が推奨している組み合わせ比率は、
・コア:70%
・サテライト:40%
となっています。
完全に安定運用に全振りするのであれば、
コアをS&P500などとし、その比率を100%とすることですね。
サテライトについてはどのくらいの分散が必要か
最低でも5銘柄、できれば10銘柄くらいが良いと思います。
銘柄を管理する余裕があれば20銘柄程度としましょう。
個人的には、米国市場の未来は明るいと考えています。
歴史的に株価は右肩上がりですし、今後も米国市場は成長するでしょう。
ということで、
コアはS&P500に連動するETF(VOOなど)とし、サテライトは個別株で問題ないでしょう。