11/15(火)の米国株をまとめて確認していきます。
米国3指数の状況
結論:3指数は反落

- 主要3指数は揃って反落
- 先週急騰したので、それに対する利益確定売りも出てきたと思われます
- 長期金利(10年国債利回り)は3.87%、やや上昇
- VIX(恐怖指数)は23.73と、先週の22から上昇しています。売りが強まったこともあり、警戒感がある程度再燃か

昨日はFRBのブレイナード副議長の発言がありました。
内容としては、「インフレ鈍化が見られるので、利上げペースを減速が間もなく適切になる」というもの。
ついに利上げ減速が話題に上がってきたかという所ですね。これを受けて、市場は上昇しました。
しかし、同時に「利上げ停止予定はない」「賃金上昇の歯止めには時間がかかる」などの警戒発言もあり、市場はその後下落となりました。
米国市場:年初来/1ヶ月/3ヶ月/1年間パフォーマンス

1ヶ月ではやっとプラスに転じていますが、それ以上の期間となるとまだまだマイナス圏ですね……
FRB発言「利上げペース減速が適切になる」。待ちに待った株価上昇?

ブレイナード副議長は、経済指標でインフレ減速が見られることから、「利上げペースの減速が適切になる」と発言しました。
今年に入ってから大幅利上げが続いてきたわけなので、ついに減速の話が出たかということですね。
「利上げ減速=株式市場にはプラス」ですので、株価上昇の兆しと言えます。
ただし、同時に「利下げは予定に無い」「引き続きインフレには警戒する」といった発言もしているため、まだまだ要注意な状況です。
ここで一気に買い進めるのだけは、やめておきましょう。
さらに、過去の値動きを見てみると、S&P500は「最後の利上げの後、1ヶ月後くらいに上昇する」という傾向があります。以下の表を見ると明白ですね。

つまり、利上げ減速になったとしても、利上げ自体が終わらない限りは株価は下がる可能性があるということです。
利上げの停止については、2023年中頃になると予想されているので、それまでは株価は不安定になると考えるべきかと思います。
マーケット注目ニュース
バイデン大統領と習近平国家主席が初の対面会談
インドネシアのバリ島で初の対面会談を実施。
バイデン大統領「我々は、米中両国の違いを乗り越え、競争が衝突に発展することを避ける責任を共有している」
習近平国家主席「我々は中米関係の正しい発展の方向を見つけ、中米関係の向上を推進すべきだ」
ということで、お互いに歩み寄ることで合意できたようです。米中関係は、株式市場にも大きな影響を与えるので、今後関係性が穏やかになるといいですよね。
Amazonが1万人の解雇を予定、アレクサへの風当たりも強い…
売り上げの伸びが減速し、景気も不透明な中で業務合理化が必要とのこと。
音声アシスタント「アレクサ」の担当部署を含むデバイスグループやリテール部門、人事が削減の対象。
Amazonにとっては過去最大規模の人員削減になるそうです。今年に入ってからのAmazon株はひたすら下落していますね。

AmazonはS&P500のトップ銘柄の1つですので、これが下落してしまうと、インデックス全体を押し下げてしまいます。今後の回復に期待ですね。
SBI、株式取引手数料を撤廃。23年度上半期から
SBI証券が、国内株式の売買手数料を無料にすることを発表しました。日本株をやっている人にとっては朗報ですね。
無料化にともなって口座が増えれば、FXや信用取引の増加や、生命保険や暗号資産など、グループ全体の収益底上げが見込めると判断したそうです。
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