EVメーカーであるテスラ(TSLA)を分析していきます。
今回の記事のポイントは以下。
ポイント
- 世界が注目しているEVメーカー。ビッグデータを活用した交通ビジネスにも参画
- 売上、純利益は基本的に予想以上。2022年は純利益でトヨタを抜いた
- 配当は出していないため、株価の値上がり分がトータルリターンになる
どんな事業をしているの?
急成長中のEV(電気自動車)のメーカーです。
2030年には50%がEVになると言われています。CEOのイーロン・マスクは今後10年間で年間40%から50%の売上増が可能と公言しています。
テスラの強みはアップルと同じく、ハードウェア、ソフトウェア、サービスの3つを自前で持つエコシステムです。
ハードウェアは自動車ですが、テスラは自動車の上にコンピュータが載っているようなものです。そのコンピュータのソフトウェアは現在4G回線でつながっており、常にアップデートされています。車載モニターは地図表示だけでなく、バッテリー残量と照合して、テスラがサービスとして設置している最寄りの高速充電所を案内してくれます。
ちなみにテスラは全米971か所に高速充電所を設けています。モニターには、すでにネットフリックスのアブリがダウンロードされていますが、これは近い将来実現化されるであろう自動運転の際の車内エンターティメントを意識してのことです。
テスラの凄さはこのソフトウェアです。将来的には自動運転を可能にするのですが、すでに運転データをクラウドに送り、機械学習やAIによって運転手の運転パターンの分析が行われています。
テスラはテスラ車のオーナーのために自動車保険を販売しているのですが、その運転データによって保険料の最適化が図られます。事実、既存の自動車保険からテスラの自動車保険に切り替えたら、保険料が半分になったという話もあります。
テスラの凄さは、今まで集めて分析した運転のピッグデータにもあると言われています。
コンサルティング会社であるマッキンゼーによると、運転データの価値は今後10年間で49兆円から80兆円の規模になるそうです。
運転の将来像としては、ロボタクシーの実用化が考えられます。車を買っても、実際自分で自動車を運転する時間は1日平均2時間程度だそうです。
つまり1日のうち22時間は車庫で眠っているわけで、これを有効活用法として、ロボタクシーにしようというわけです。
テスラの自動車を購入して、自分が乗らない時はロボタクシーとして働かせる感じですね。
イーロン・マスクは年間3万ドルくらい稼げるだろうと言っています。
その他、ソーラーエネルギー事業も今後注目です。現在は売上の5%程度ですが、将来的には売上の半分くらいまで増やす方針です。ソーラーパネルで作られた電気を蓄電器に貯めておき、自動車のバッテリーに充電すれば、テスラ車のランニングコストはほぼゼロになるわけですが、テスラはクリーンエネルギー事業の拡大を計画しています。
さまざまな可能性を秘めているテスラですが、自動運転機能とロボタクシーだけで5000億ドルの価値があると言われています。
今のテスラの時価総額が4200億ドルなので、それだけでもテスラの価値は倍になるだけのパワーを秘めているといっても良いと思います。
株価
株価は以下の通り。
配当金
テスラは配当を出していません。株価の上昇分がそのままトータルリターンです。
売上高・1株利益
基本的に予想以上の業績を出せています。2022年は、純利益が遂にトヨタを超えました。今後も更に成長が見込まれます。
ただ、CEOのイーロン・マスクの言動によって株価は大きく変動することもあるため、注意していきたいところです。長期投資で定期的に積み立てておくのもアリですね。
まとめ:時代変化も手伝い、今後も成長していくと予想
クリーンエネルギー・自動運転・ビッグデータと言った、今後の時代ニーズに沿って成長が期待できます。
純利益でトヨタをついに抜いたということもあり、今後も注目です。米国株式に投資するなら、ぜひ検討の価値ありだと思います。
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