FX テクニカル分析

【上昇/下落がひと目でわかる】移動平均線の基礎

『価格が上昇傾向なのか、下落傾向なのか、ひと目で把握する方法ってないの?』
『移動平均線っていうのが便利らしいけど、何?』
よく分からないから全部1から教えて!

このような疑問に答えていきます。



この記事で学べるポイントは以下です。

ポイント

  • 移動平均線とはそもそも何か
  • 移動平均線の種類と見方
  • 移動平均線を使って、売買タイミングを予測し稼ぐ方法



移動平均線とは?

移動平均線は、チャートに表示させる「一定期間の価格平均」となります。


これを見ると、今価格が上昇中なのか、下落中なのか、もしくは方向感に欠ける状態なのか、一目でわかります。

ローソク足だけ見ていると、ジグザグしていて分かりにくいですが、移動平均線だと滑らかで方向感が分かりやすいですね。


移動平均線ってどういう仕組み?

移動平均線を使用するにあたって、まず最初に期間設定をします。


これは、「5日」「20日」「100日」など自由に設定することが出来ます。
もし20日に設定したら、それは「20日の終値を合計し、20で割った値」となります。


それを線で繋げていったものが移動平均線です。


TOM

つまり移動平均線を見ると「価格のざっくりした方向感が分かる」と考えてもらえればOKです!



移動平均線の期間設定

移動平均線は、複数本表示させることが出来ます。


よくあるパターンとして、短期・中期・長期の3本を表示させます。



短期・中期・長期線の期間については、トレーダーによって異なりますが、よくあるパターンとしては以下が多いです。



移動平均線には3種類ある



↑の画像の通り、移動平均線には3種類あります。




移動平均線は、あくまで取引の目安として使うものなので、どれを使うかを厳密に決める必要はないと思います。ただ、SMAとEMAを使うトレーダーが多いので、このどちらかを選ぶのが良いと思います。



短期トレードをするならEMA、長期トレードならSMAが良いと思います。なぜなら、EMAは目先の価格に敏感に反応するので短期トレードに向いています。SMAは単純に期間の平均値を出すだけなので、長期向きということです。



実践編:移動平均線3つのチェックポイント




移動平均線をチェックする観点としては3つあります。


上記を見て、移動平均線の「向き」「角度」「ローソク足と移動平均線の位置」をチェックしていくこととなります。


移動平均線が上向きか下向きか




移動平均線が上向きか、下向きかでトレンドを把握することが出来ます。「今、相場はどっちに向かっているんだろう」というのをザックリと把握することが出来るというわけです。


角度が急か緩やかか




移動平均線を見ると、緩やかに上昇/下落している場合と、急激に動いている場合があります。



移動平均線を見なくても、ローソク足を見た瞬間分かると言えば分かりますが、上記の画像を見ても「弱い上昇」「強い上昇」があることが分かりますよね。



当然、強い上昇(急激な変化)に乗った方が、差益は大きく出せます。そのため、こういう変動をいち早く掴んで取引していく必要があるということです。


ローソク足と移動平均線の位置

グランビルの法則


世界中のトレーダーが活用している分析方法として「グランビルの法則」というものがあります。

以下のような感じで、移動平均線(黒線)を、ローソク足(オレンジ線)が突き抜けたり反発したときが売買チャンスということです。


TOM

まずは買いシグナルから見ていきましょう!以下4パターンです。




TOM

次に売りシグナルです。以下4パターンです。




まとめていくと、以下のような感じです。「ローソク足が移動平均線を突き抜けたり反発した時、なぜ売買チャンスになるのか」という本質を理解することが重要です!


移動平均線はローソク足の動きを滑らかにしたものであるため、基本的にはローソク足と移動平均線は一定の距離を保ちながら相関して動くことになる。ここに大きな変化が生じた際は、価格が平均から離れているサインなので、売買を検討すべき。




ゴールデンクロス・デッドクロス


最後に、もう1つの売買シグナルである「ゴールデンクロス」「デッドクロス」を見ていきましょう。



短期線(例えば20日移動平均線)が、それよりも長い期間の線(例えば50日移動平均線)をクロスしたときが売買チャンスというもの。細かくまとめると、以下の通りになります。




なぜこれが売買チャンスかと言うと、短期(直近の値動き)が、長期(これまでの平均)よりも激しくなっているからです。



直近の価格に大きな変化が起きているので、これまでの長期の平均を上下に突破したわけですね。
だからこそ、強いトレンドが生まれているかもしれないのです。



実際、以下のチャートを見てみるとクロスが起きた後は価格が一気に動いていることが分かると思います。こういう所で売買できると、利益を狙えると思います。当然、損失方向に動くこともあり得るので損切はしっかり入れてエントリーしてください!



まとめ

移動平均線の使い方はマスター出来ましたでしょうか?プロのトレーダーの中には、「移動平均線だけ見てトレードしている」という人も多く居ます。



分析系ツールって、移動平均線以外にも無数にあるのですが、どんどん追加していくとチャートがゴチャゴチャして見にくいし、そもそも誰も使っていないので参考にならなかったりするんですよね。



その点で言うと、移動平均線は初心者からプロまで、あらゆる人が重視しているものと言ってよいでしょう。ぜひマスターして、トレードの役に立てて下さい!


SNSもフォローをお願いします

記事を読んで頂きありがとうございます。以下SNSもぜひフォローをお願いします。

◆YouTube:市場ニュースや投資ノウハウを解説

https://www.youtube.com/channel/UChxyO2t2AanExNEPE6JinHw

◆Instagram:投資初心者向け情報を発信

www.instagram.com/tom.about.money/

◆Twitter:市場速報ニュースやプチお役立ち情報を発信

-FX, テクニカル分析