世界トップのEC企業であるアマゾン・ドット・コム(AMZN)を分析していきます。
今回の記事のポイントは以下。
ポイント
- ECだけに留まらず、クラウドサービス、動画配信、今後は自動決済コンビニなど、多岐な事業を展開
- 売上、純利益は直近では予想以下となっているが、長期的な成長は期待できる
- 配当は出していないため、株価の値上がり分がトータルリターンになる
どんな事業をしているの?
1994年にジェフ・ベゾスが書籍のオンライン販売からビジネスをスタートさせ、きわめてイノベーティブな発想で小売業界をディスラプトしてきた企業です。
巨大な配送センター、物品輸送用に専用のボーイングの大型機を何十機も保有し、
顧客が注文を出して2日間もあれば品物が届きます。また全米では翌日配送が可能になりました。
同社の米国内の配送ネットワークは2020年にフェデラルエクスプレスの規模に達し、2年以内にはUPSと同じ規模になると言われています。
国土の大きな米国で翌日配送を可能にするのは、かなりのインフラネットワークが必要です。
また、「お客様ナンバーワン」という会社の哲学を反映して、これでもかと言わんばかりにチャレンジングなサービスを開発しています。
世の中の小売りはオンラインショッピング化が明確になりました。このトレンドに貢献したのにアマゾンの存在が大きいです。
300年第1四半期年末の米国小売り業界の売上高に占めるオンラインショッピングの割合は10.8%足らずでしたが、
直近では15%まで増えました。それでもまだ15%ですからね、今後もどんどん増えていくと思います。
アマゾンというと、多くの人は「オンラインショッピング企業」というイメージが強いと思いますが、実は他にも色んなビジネスを展開しています。
「アマゾンエコー」は全米ナンバーワンのシェアを誇り、Prime Videoには映画、ドラマ、さらにはアマゾンオリジナルの番組がそろっています。ちなみに番組制作については1作あたり4、5億円ものお金をかけています。日本のゴールデン枠の番組制作費は4000万円程度らしいのですが、アマゾンオリジナル番組は、その10倍です。
ショッピングの配送についても未来を見据えて、ドローンや自動運転配達用のビークルの開発も進行中。
さらにAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)という世界最大のクラウドピジネスがあり、大きな利益を生み出しています。
世界中で展開されているオンラインショッピングはまだほとんど利益が出ていないものの、これはシェアを取りに行っているからで、その部分をAWSの利益で補完しています。
アマゾンの競合としては以下があります。
- ウォルマート(ショッピング)
- マイクロソフト(クラウド)
- アリババ(EC、クラウド)
- イーベイ(EC)
- ネットフリックス(動画配信)
これから実店舗での買い物も大きく変えようとしています。
「アマゾン・ゴー」というコンビニエンスストアは、スマホにアプリをダウンロードし、QRコードをゲートにかざすと入店でき、
あとは欲しいものを持って店を出れば、決済まですむというレジレスコンビニです。
これを全米展開する予定です。
日本でも同じサービスが展開されるのは時間の問題でしょう。ここまでサービスを展開されると、もはやアマゾンに対抗できるオン
ラインショッピングは皆無だと思います。
株価
株価は以下の通り。
配当金
アマゾンは配当を出していません。株価の上昇分がそのままトータルリターンです。
売上高・1株利益
直近では市場予想未達が散見されます。最近はGAFAMの業績低迷によって米国市場が大きく下げていることもあり、株価はウォッチしていきたいところです。長期投資であれば、アマゾンは投資価値ありだと思います。
まとめ:既存業界を打ち壊していくビジネスであり、今後も成長していくと予想
オンライン化の流れに沿って、これまでオフラインで行ってきたビジネスがどんどん変わっていくと思います。
アマゾンのネットショッピングは世界中の実店舗を閉店させるほど強いもので、さらにクラウドサービスではトップシェアを誇ります。これだけでも、既に圧倒的な地位を確立出来ていますが、それだけに留まらず利益を新たな投資にも回しています。
競合他社が追いつくのは難しく、今後も大きく成長していくでしょう。
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